北欧デザインの源流、時を超える名作たち
スウェーデンの老舗ブランド「グスタフスベリ」は、20世紀ミッドセンチュリーデザインを代表する陶器ブランド。機能美と芸術性を兼ね備えた名作が、現代の暮らしに北欧の美意識をもたらします。
シリーズ一覧を見るGUSTAVSBERG(グスタフスベリ)とは
スウェーデンを代表する陶磁器ブランド、**グスタフスベリ(Gustavsberg)**は、1825年にストックホルム近郊で創業しました。北欧デザインの歴史に深く根ざしたこのブランドは、20世紀中頃に黄金期を迎え、スティグ・リンドベリやウィルヘルム・コーゲといった伝説的なデザイナーたちによる芸術的かつ機能的な食器を数多く生み出しました。彼らの手によるテーブルウェアは、ミッドセンチュリー・モダンの精神を体現しながら、時代を超えて今なお愛されています。
グスタフスベリの特徴は、独創的なパターン、温かみのある釉薬、使い勝手の良いフォルム設計にあります。大胆でありながら繊細なデザインは、食卓に彩りを添えるだけでなく、空間そのものをスタイリッシュに演出します。たとえば、「アダム」「エヴァ」「ベルサ」などのシリーズは、自然モチーフや幾何学パターンを洗練されたバランスで描いており、北欧ヴィンテージファンからの熱い支持を集めています。
また、グスタフスベリは伝統的な職人技と現代的なプロダクションの融合にも力を入れています。現在でもスウェーデン国内での生産を一部継続しており、環境に配慮した製法やサステナビリティの姿勢も高く評価されています。そのクラフトマンシップは、単なる食器という枠を超え、「使うアート」として人々の生活を豊かにしているのです。
日本では「北欧食器」ブームの火付け役としても知られ、アラビアやロールストランドと並んで人気を誇ります。美しいだけでなく、電子レンジ・食洗機対応の実用性を備えたアイテムも多く、日常使いはもちろん、ギフトやコレクションとしても注目を集めています。
ヴィンテージの復刻だけでなく、現代のインテリアスタイルにも合うリデザインを続けるグスタフスベリ。北欧デザインのアイコンとして、そして芸術性と実用性を兼ね備えたライフスタイルブランドとして、今後も世界中のファンを魅了し続けることでしょう。
グスタフスベリの魅力
― 5つの特長で知る ―
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1. ミッドセンチュリーデザインの象徴:
スティグ・リンドベリなど名デザイナーの作品が揃い、北欧ミッドセンチュリーの美学を現代に伝える唯一無二の存在です。 -
2. 芸術性と実用性の両立
アート作品のように美しいデザインでありながら、電子レンジ・食洗機にも対応し、日常使いできる高機能性も魅力です。 -
3. 豊富なシリーズとパターン
アダムやエヴァ、ベルサなど、個性豊かなデザインが揃っており、好みに合わせて選べる幅広さが人気の理由です。 -
4. サステナブルなモノづくり
一部製品は現在もスウェーデン国内で生産され、伝統と環境配慮を重んじたクラフトマンシップを貫いています。 -
5. ギフトにも最適なパッケージと品質
高級感ある質感で、大切な方への贈り物や記念品としても高く評価されています。
代表的なシリーズ紹介
Adam / アダム
青のドットが魅せる、洗練の北欧スタイル
アダム(Adam)は、スウェーデンを代表するデザイナー、スティグ・リンドベリによって1959年にデザインされたグスタフスベリの名作シリーズです。白地に藍色のドットパターンが規則的に並ぶシンプルかつ大胆なデザインは、北欧ミッドセンチュリーの美意識を象徴する存在。幾何学模様でありながら、手仕事のような温もりが感じられ、スタイリッシュでありながらも柔らかな印象を与えてくれます。プレートやボウル、カップなど多彩なアイテムが揃っており、日常の食卓から特別なシーンまで幅広く対応。復刻版も登場しており、ヴィンテージファンからも熱い支持を受けています。電子レンジや食洗機にも対応し、見た目の美しさと実用性の高さを兼ね備えたシリーズです。北欧食器の入門としてもおすすめの一品です。
Eva / エヴァ
赤のドットが映える、可憐な北欧ヴィンテージ
エヴァ(Eva)は、スティグ・リンドベリがデザインした1950〜60年代の代表作で、アダムと対をなす存在として知られています。白地に赤い小さなドットを配したデザインは、温かみと可愛らしさを兼ね備えており、女性的でやさしい雰囲気を演出します。その愛らしさとは裏腹に、構成は緻密で洗練されており、北欧モダンの中にリンドベリらしい芸術的センスが光ります。アダムと同様に、復刻シリーズも展開されており、北欧ヴィンテージファンや食器コレクターから絶大な支持を得ています。マグやプレート、ボウルなどのラインナップが充実しており、日常の食卓に彩りを添える逸品です。シンプルで飽きのこないデザインは、他の食器とも相性が良く、テーブルコーディネートにも取り入れやすいのが魅力です。
Salix / サリックス
繊細な葉模様に宿る北欧の詩情
サリックス(Salix)は、スウェーデンの著名な陶芸家・デザイナーであるビルイェル・カイピアイネン(Birger Kaipiainen)によって1950年代にデザインされた、美しい葉のモチーフが印象的なシリーズです。細長くスタイリッシュに描かれた葉脈のデザインが、繊細かつ詩的な雰囲気を醸し出し、ナチュラルでありながらアーティスティックな北欧らしさを象徴しています。シリーズ名の「サリックス」は、ラテン語で「柳」を意味し、その名の通り自然界からインスピレーションを得たデザインが魅力。カラーバリエーションは落ち着いたブラウンとグレーが中心で、シックで上品な食卓を演出してくれます。フォルム自体もスリムでモダンな印象を与え、ミニマルなインテリアや北欧モダンな空間との相性も抜群。実用性と芸術性を兼ね備えたグスタフスベリらしいシリーズです。
Spisa Ribb / スピサ・リブ
ブラウンラインが魅せるヴィンテージモダン
スピサ・リブ(Spisa Ribb)は、スティグ・リンドベリが1955年にデザインしたグスタフスベリの中でも特に人気の高いシリーズです。ベージュの地に手描き風のブラウンストライプが施された特徴的なデザインは、素朴さとモダンさが融合した北欧ヴィンテージの代表作として知られています。その名前は「リブ=リブ編み」からきており、繊細ながらリズミカルな縞模様が、食卓に心地よいリズムと温かみを与えてくれます。クラシカルな印象ながらも飽きのこないシンプルな美しさは、現代の暮らしにも自然に溶け込みます。カップ&ソーサーやプレート、ボウルなど多彩なアイテムがあり、日常使いはもちろん、来客用としても上質な雰囲気を演出。復刻版も登場し、当時のデザインを忠実に再現しながら、耐久性と使いやすさも兼ね備えています。
Turtur / チュールチュール
愛らしい鳥が舞う、心ときめく詩的デザイン
チュールチュール(Turtur)は、1960年代にスティグ・リンドベリがデザインした、非常に希少かつ魅力的なシリーズです。シリーズ名の「Turtur(チュールチュール)」はスウェーデン語で「キジバト」を意味し、その名の通り、丸みを帯びたかわいらしい鳥たちが器全体に遊ぶように描かれています。どこか手描きの温かみを感じるイラストは、芸術性と遊び心を見事に融合させており、まるで詩集の挿絵のような優雅な雰囲気を醸し出しています。ブルーやブラウンなど控えめなトーンが採用されており、日常のテーブルシーンにもなじみやすいのが特徴です。製造数が非常に少なく、ヴィンテージ市場ではコレクター垂涎の的。実用性というよりも、芸術作品として所有する喜びを感じさせてくれるシリーズです。
Blue Aster / ブルーアスター
青の花々が咲き誇る、優雅なテーブルウェア
ブルーアスター(Blue Aster)は、スティグ・リンドベリによる華やかさと品格を併せ持つ名作シリーズです。白地に鮮やかなブルーで描かれたアスターの花々が器全体に咲き誇り、北欧の澄んだ空気感や自然美を感じさせてくれます。大胆ながらも繊細なタッチのフラワーモチーフは、日常のテーブルに華やぎをもたらし、朝食からディナーまで幅広いシーンで活躍。ブルーという一色のみを使いながらも、濃淡や余白の使い方によって豊かな表情を持つデザインに仕上がっています。グスタフスベリならではの職人技と芸術性が融合したこのシリーズは、料理との相性も良く、特別な日やおもてなしにもぴったり。ビンテージ市場でも人気が高く、シリーズをそろえる楽しみもあります。
Prunus / プルーヌス
愛らしいプラムが映える、レトロな魅力
プルーヌス(Prunus)は、1950年代にスティグ・リンドベリが手がけた人気のヴィンテージシリーズで、白い地に濃いブルーのプラムがリズミカルに描かれた愛らしいデザインが特徴です。シリーズ名の「Prunus」はラテン語でプラム(すもも)を意味し、果実の丸みや色彩の豊かさをグラフィカルに表現した器たちは、当時から家庭の食卓を彩ってきました。大胆なモチーフながらもどこか温かく懐かしさを感じさせ、現代のテーブルにも自然と調和します。プレートやボウル、カップなど幅広いアイテムが展開され、揃えることでより統一感のあるコーディネートが楽しめます。復刻版も人気があり、使いやすさと美しさを兼ね備えたアイテムとして、北欧食器好きの心を惹きつけ続けています。
Bersa / ベルサ
グリーンリーフが織りなす、北欧ミッドセンチュリーの象徴
ベルサ(Berså)は、グスタフスベリの代表作として名高いスティグ・リンドベリの傑作です。鮮やかなグリーンの葉が等間隔に並んだグラフィカルなデザインは、北欧ミッドセンチュリースタイルの象徴ともいえる存在。シンプルな反復パターンでありながら、温かみと遊び心を感じさせ、どこか懐かしくも新鮮な印象を与えてくれます。「ベルサ」はスウェーデン語で“緑の木陰”を意味し、その名のとおり自然との調和が感じられるデザインです。1960年代に誕生して以来、世界中のヴィンテージファンから愛され、現在では復刻版も登場。プレート、カップ、ジャーなどラインナップも豊富で、食卓を明るく彩ってくれます。時代を超えても色褪せないタイムレスな魅力を持ち、北欧デザインの入門としてもおすすめのシリーズです。
Red Aster / レッドアスター
赤い花々が咲き誇る、情熱的なヴィンテージデザイン
レッドアスター(Red Aster)は、ブルーアスターと対をなすシリーズとして、スティグ・リンドベリが手がけた美しいヴィンテージデザインです。白地に映える情熱的な赤いアスターの花は、食卓に華やかさと活気をもたらしてくれます。繊細な筆致で描かれた花びらや葉の表現には、職人の高い技術とリンドベリの芸術性が息づいており、どのアイテムもまるでアートピースのよう。強く印象に残る赤のアクセントは、料理をより一層引き立て、普段使いはもちろん、パーティーやお祝いの席でも目を引く存在感を放ちます。アイテムにはプレート、ボウル、カップなどが揃い、統一感のあるコーディネートが可能。ヴィンテージ市場でも入手困難な人気シリーズでありながら、復刻版も登場し、現代のライフスタイルにも取り入れやすいアイテムとして高く評価されています。
北欧のぬくもりを日常に添える、アートな食卓演出
グスタフスベリの食器は、ただのテーブルウェアではありません。アダムやベルソなどのアイコニックな柄は、朝食のひとときを特別に演出し、プルーヌスやチュールチュールはティータイムに温かみとユーモアを添えます。サリックスやスピサ・リブはシンプルな料理でも洗練された印象を与え、来客時のおもてなしにもぴったり。また、レッドアスターやブルーアスターなどの華やかな柄は、誕生日や記念日などのハレの日の演出にも効果的。一つ一つの器に宿る芸術性が、日常のワンシーンを豊かに彩ります。シリーズを揃えて統一感のあるコーディネートにするのはもちろん、異なるデザインを組み合わせて北欧ミックススタイルを楽しむのもおすすめです。
グスタフスベリ(Gustavsberg) ランキング
9件中
1-9件表示
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Turtur チュールチュール
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Eva エヴァ
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Adam アダム
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Spisa Ribb スピサ・リブ
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Bersa ベルサ
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Salix サリックス
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Blue Aster ブルーアスター
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Prunus プルーヌス
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Red Aster レッドアスター
9件中
1-9件表示













